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【元園長が教える】保育園見学で見るべきポイント6選|施設・環境チェック編

保育園見学

はじめに

職員チェックリスト」に続いて、施設編です。

保育園見学で見るべきポイントは、他のサイトでもたくさん紹介されています。

中でも、私自身が日々の保育を見ている上で、「地味だけど大事だなぁ」と思っていたポイントを6つに絞って挙げてみました。

概要

・園庭の有無
・1,2歳児クラスのトイレ環境
・オープンな事務所(職員室)
・セキュリティ環境
・異年齢保育環境(幼児)
・掲示物

では、各項目を解説してまいります。

解説

◎  園庭の有無

元園長
元園長

散歩では補えないメリットをどう見るか!!

「当たり前じゃん!!」と思われる意見かもしれませんが、園庭はあった方が良いと私は思います。

園庭のない保育園で勤めた事がありましたが、保育園見学に来た保護者の方には「園庭はないのですが、近隣にある公園に毎日遊びに行ってます」と、問題ないアピールをしていました。(そう言うしかなかったです…。)

ですが、「公園に散歩に行く」では補えない園庭のメリットを私は感じています。

  • 雨が降りそうでもギリギリまで遊べる

散歩先で雨が降ってきても、小さい子どもたちを連れて走って帰れませんから。微妙な天気の時には、極端に近場の公園がなければ室内遊びを選ぶ事が多いです。

その点、すぐに園舎に戻れる園庭があるのは魅力的です。

ですが、

体力づくり、長い距離を歩く経験、集団行動の基礎、交通マナー、四季を感じることなど、様々な観点からも、

園庭があっても「行ける日は散歩に行く」の保育園がほとんどです。

園庭のない保育園がダメかと言われるとそんな事はありません。「あれば尚良し」の感覚でお受け止めください。

  • 玩具で自由に遊べる

園庭があるといっても、砂場やアスレチックが揃っている魅力的な保育園ばかりではありませんが、縄跳び(短なわ)や、缶ぽっくり、ボールなど、園庭に玩具が揃っている面はあります。

散歩先にて玩具で遊ぼうとすると、保育士が持っていかなくてはいけません。しかし、いつもフル装備で持っていけるわけではありませんので、「今日は○○を持っていこうね」と聞いたり、勝手に保育士が選ぶ日もあるかもしれません。

「好きな玩具がある」「あれやってみたい」と外遊びでも、自分で選んでチャレンジできる環境がある。

“子ども主体の保育”と言われている現在、自分でこれをやりたいと選べる環境を外遊びで提供できる機会になる事は確かだと、私は感じております。

  • 午後のお迎え前でも遊べる

お迎えの時間は子どもによって違います。

そんな中で、お迎え前ギリギリまで園庭で遊べます。

「お迎えが遅い子だけ、散歩に行ってきます」

なんてできませんし、職員も16:00以降どんどん退勤して手薄になっていきます。

15分~30分だけでも、園庭で体を動かして遊ぶと、その後の室内遊びも落ち着いて遊べるようになったりします。「動と静」でしょうか、ありあまった元気を発散できる環境は大切ですね。

園庭に出ない日でも、室内で体操をしたりダンスをしたり、体を動かす事は大事にしている保育士が多いです。

ただ、毎日だと大人も子どもも飽きますから、

やはり園庭があると選択肢が増えますね。

◎  1,2歳児クラスのトイレ環境

元園長
元園長

保育室から直結のトイレ環境かどうか!!

0歳から、2歳児クラスから、入園するお子さんも少なくありませんが、

1歳児クラスで入園する家庭が一番多いです。

保育園見学でもチラホラ聞くのが、「トイレトレーニング」です。入園して、周りの子の様子を聞いて焦って気にする保護者の方もいらっしゃいます。

「園では、トイレトレーニングってどう進めますか?」という聞き方が多かったでしょうか。

そう聞かれると、「お子さんに合わせてトイレに誘い掛けます」としか言いようがなかったのですが、

聞くより見たほうが早いのが乳児のトイレ環境です。

子どもの月齢によっても、興味関心によっても、「今だ!」と、重点的に誘い掛けるタイミングは違います。これは奥深い話なので別でお話できればと思いますが。

たまにあるのが、保育室から廊下を渡った「少し離れた所にあるトイレ」の環境。

これ、職員としても結構しんどいですね。

1人の職員が、2~3人くらい子どもを連れて、全員オムツ交換したら、保育室に戻して、また別の子を。

これ、1人が尿意を感じて、「トイレ行く!」と言ってくれた時の対応が難しいんです。

本来であれば、すぐさま職員が反応して「行こう!」と付いていくべきなんですが、トイレが離れれば離れるほど、職員体制的に難しくなる。と覚えておいてください…。

1・2歳児の保育室からトイレまで、子どもがどう移動するのかを見ておきましょう

◎  オープンな事務所(職員室)

元園長
元園長

事務所の職員に話し掛けたい機会は意外と多い!!

気軽に相談できる、雑談できる環境は、長くて6年間通う保育園だからこそ、とっても大事です。

場合によっては、小さな火種が消化できず、悶々として大きなトラブルになる事もあります。

「園長先生が話しやすそう」というのは大きな魅力です。ですが、奥まった所にいつも座っているなら話は別です。

送迎時も、「後ろに他の保護者が並んでいるから」「忙しそうだから」と、保育中の職員を摑まえるのは気が引ける保護者の方が多いです。

何でもかんでも、園長先生に話し掛けたい事ばかりではありません。玄関先に事務所がある園が多いですから、

「扉が閉まっていない」

「勇気を出さなくても話しかけられそう」

「誰かしらいつもいる」

という環境が、保護者から見たらベストです。

見学時の日中に、そこまで分かるか微妙ですが、

気にして見てみてください。

◎  セキュリティ環境

元園長
元園長

自分で開けるのか!!職員に開けてもらうのか!!

我が子を保育園に預けるようになってから気になったのが、この玄関のセキュリティ面です。

昨今は物騒ですからね。

きっと、ほとんどの保育園が、

・カードなど登録をして自分で開ける

・インターホンを押して、職員に開けてもらう

のパターンかと思います。

我が子の保育園は、「インターホンを押して職員に開けてもらう」タイプですが、こっちの方がセキュリティ対策できているように見えて要注意です。

勤務歴の長い職員ばかりなら良いんです。

子機(ドアフォン)に映った顔を見て「○○ちゃんのお母さんだ」と判断して、「はーい、開けます~」と言えますから。

問題は、このタイプ×「職員の移り変わりが多い園」です。

お子さんと保護者の方が一致せず、園関係者かどうかも分からないけれども、「どなたですか?」となり、本人確認の運用が曖昧なまま、結果的に十分な確認ができないまま開錠してしまうリスクもあります。

実際、新卒時代の私もそういう事がありました。

危ないですよね。

保護者となった今では、これは私は気になります。

見学時に、聞けるようであれば、

「送迎時の開錠はどのように本人確認していますか?」とやんわり聞いてみても良いかもしれません。

◎  異年齢保育環境(幼児)

元園長
元園長

異年齢保育もやっているのか、異年齢保育にせざるを得ないのか!!

何年も前から「異年齢保育」の大切さが研修でも言われていますし、保育指針も変わり推奨されている時代になってきました。

しかし、保育士不足の現在。いいように「異年齢保育」を使っている保育園もあります。

年齢ごとにクラスを分ける場合と比べて、合同で保育することで職員配置を組みやすくなるケースがあります。

ある保育園で、

3歳児クラス:10名

4歳児クラス:10名

5歳児クラス:10名

の幼児フロアがあったとします。

もし年齢ごとにクラスを分け、それぞれに職員を配置するなら、

3歳児クラス:1名

4歳児クラス:1名

5歳児クラス:1名

と、3名の職員を配置する形が考えられます。

一方、30人を合同で保育する場合、配置基準上の人数を単純計算すると……

3歳児(15:1)が、10名 →職員0.7名

4・5歳児(25:1)が、20名→職員0.8名

合計1.5名 →2名の職員で保育可能

となります。

(※国の配置基準は3歳児15:1、4・5歳児25:1。ただし経過措置により従前の基準で運営している施設もあります)

(※実際の必要職員数は園全体の児童数や職員配置、自治体の基準等によって異なります。)

万年保育士不足、採用もできなくて、

保育園としては苦肉の策として、こういう保育運営をしている園もあります。

「異年齢保育で、子ども主体の保育をしています~」と言われた時には要注意です。

異年齢保育そのものが悪いのではなく、人員不足を補う目的で実質的に合同保育になっていないかを見る。という事です。

そもそも異年齢保育を大切にしている保育園では、幼児クラスの仕切り(部屋の区切り・ドア等)が外せたり、収納できて、オープンな大きな部屋にできる事が多いです。

異年齢保育には、年下の子への思いやりや、年上の子への憧れなど、多くのメリットがあります。私自身、異年齢保育を否定するつもりはありません。

ただし見学時に見てほしいのは、「子どものために異年齢保育をしているのか」「職員体制の都合で常に合同になっているのか」という点です。

「異年齢保育」という文言が出てきたら、

・部屋の環境が適しているのか要チェックです。

これは奥深い話なので、また別でお話します。

◎  掲示物

元園長
元園長

子どもの様子が分かる掲示物か、しっかり更新していってそうなのか!!

どんな保育園に入園しても、掲示物はとっても大切です。実際、保育の研修でも「ドキュメンテーション」をはじめ、保育の発信が重要視されています。

何より、我が子との話が広がります。

作品が飾ってあったら、「すごいじゃん!」「上手いじゃん!」と、褒める機会になります。

「これ見て!」とお迎えに来たパパ・ママに見せたい子どもの気持ちが溢れています。

保育園によるのかもしれませんが、

1か月に1つ、月の製作をする文化があります。その製作物を掲示している保育園は多いと思います。どれだけ、子ども達の日々の様子が分かる掲示物があるかは大事です。

掲示物だけで園の良し悪しは決められませんが、保護者に日々の保育を伝えようとする姿勢を見る材料の一つになります

保護者への「魅せ方」にこだわっている保育園もポイントが高く、やっつけ仕事になっている園の掲示物とは雲泥の差です。

数園の見学に回ると、皆さんも差を感じるかもしれません。日々の保育に関する掲示物を気にして見てみてください。 掲示が少ない場合は、「アプリや写真などで普段の様子を発信していますか?」と聞いてみましょう。

まとめ

園庭
✅ 見学では「園庭があるか」だけでなく、普段どのように使っているのか聞いてみましょう。

トイレ環境
✅ 1・2歳児の保育室からトイレまで、子どもがどのように移動するのか見てみましょう。

事務所
✅ 送迎時に、保護者が気軽に職員へ声を掛けられそうな環境か見てみましょう。

セキュリティ
✅ 玄関の開錠方法だけでなく、「誰が来たのか」をどのように確認しているかもポイントです。

異年齢保育
✅ 「異年齢保育をしています」と言われたら、活動内容だけでなく部屋の広さや職員体制も見てみましょう。

掲示物
✅ 掲示が少なければ、アプリや写真など別の方法で日々の保育を発信しているか聞いてみましょう。

いかがでしたでしょうか。
施設に関しては、園長含め保育園の職員にはもうどうしようもない事です。職員としてもストレスや不満があったりします。

「元々、介護施設として建てられた建物」だったり、「ビルの一室を無理矢理保育園にした」ようなつくりもありますから、全てが理に適った保育園ばかりではありません。

設備が立派=良い保育園ではありません。
ただ、施設を見ると、その園で子どもと職員が毎日どう過ごしているのかが見えてくることがあります。

今回は「施設・環境」を中心に紹介しました。
保育園見学では、施設だけでなく職員の様子も重要なチェックポイントです。

👉【元園長が教える】保育園見学で見るべきポイント5選|職員チェック編

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